【7月号】

6のすわらじ劇園は、新作の初日、久しぶりに公演する作品の稽古・代役の稽古、そして公演とあわただしい活動となりました。

 

6月3 朝出発で高松へ乗り込み、本年度上演作品「三人宿」の初日に向けて、高松サンポートホールの仕込、開演と忙しい一日でした。この高松公演は、現在唯一の光友会主催の公演で、戦後の昭和24年から今年まで、その間5年程空いておりますが60回の永きににわたって、連続公演を続けて下さっている尊い公演なのです。初期には岩本亦一先生が、光友会活動として各地にお奨め下さった全国光友会当番の丹羽孝三さんにお応え下さっての活動で、岩本先生亡きあと、多田野弘当番様が、地元の光友会企業や光友さんと力を合わせて継続下さっているのです。今年はのっぴきならない御用が重なった由で、多田野当番さんはお越し頂けませんでしたが、毎回開幕前のご挨拶では、一燈園のご紹介とその年の作品について短いながら行き届いたお話をして下さるのです。お客様も、毎年楽しみにお越し下さり、今年も広い会場に千人余の観客がお越しくださいました。

真に有難い勿体ない公演です。お帰りになるお客様も、久しぶりの時代劇とあって、大変楽しんで下さったようで嬉しいことでした。

 

6月6 滋賀県の小学校にて、「オズの魔法使い」を上演。立派な体育館に250人ほどの生徒さんでしたが熱心に観て下さいました。

 

9日から11まで、1年ぶりに上演することが決まった「ごらんよ空の鳥を」の稽古。皆科白をよく覚えていて感心しました。11日には岡本君も、伊丹さんも来て下さり最終稽古。

 

6月12日 姫路市文化センターにて、○○学院主催の「ごらんよ空の鳥を」聖フランチェスコ物語の最終公演。4年前の創立80周年記念公演に採り上げたこの作品もいよいよこれで千秋楽になるのだが、思っていたより回数が伸びず、最初の予定の半分にも満たない公演回数になってしまいました。それでも沖縄から奄美大島、北海道まで足跡を伸ばしたのですが、教会関係のご協力が頂けず、大変な反響であったのに残念なことでした。ただ高等学校での公演ではどの学校でも大好評で、素晴らしい感想文を沢山頂戴しました。フランチェスコの生きざまは、宗教の時間に学んでおられるのですが、劇を通して触れて下さった生の姿は、本や、説教では得られられない大きな感動と発見だったようです。それだけに、もっともっと多くのキリスト教関係の学校に働きかける営業が出来なかった劇園の力不足を痛感しました。開演前に校長先生が一燈園の事も含めてご挨拶下さった事は嬉しいことでした。1000人からの生徒さんが静粛に、又楽しんで観て下さったのが印象的でした。この学校の生徒さんもきっと何かを感じて下さった事と思います。ルカ神父様も遠く軽井沢の任地から、作者の西田さんも来て下さり、最終公演を感慨深く観て下さいました。

ところが、話の行き違いで、同じ姫路の学院の方から「私共の学園でも予定をしていましたので、是非公演してください」とのお申し出を頂き、もう一度来年1月に公演することが決まりました。嬉しいことです。終わってから社に帰り「ごらん・・」と「三人宿」荷物の積み替えをして、明日の公演に備えました。

 

6月13 京都劇場に於ける、「ダスキン感謝の集い」に出演。毎年大阪のメルパルクホールで開催下さっていた、近畿地区ダスキン感謝の集いを、久しぶりに京都で開催したいとの加盟店さんからの要望で、今年は京都駅の中にある「京都劇場」で開催されることになったのです。劇園としては17年前に、妙心寺のお集まりで一度使わせて頂いた会場です。永い間「劇団四季」が専用劇場として使っておられましたが、数年前に撤退され貸小屋として大改装されたとか。流石に立派な劇場ですが、荷物の搬入が大変厄介な劇場でした。京都の加盟店さんが力を合わせてご準備になった結果、900人からのお客様がお越し下さり「三人宿」を楽しくご覧くださいました。お帰りになるお客様の反響もよかったし、本社の方もわざわざ「大変面白かったですよ」と伝えて下さり、感謝の集いでも喜んで頂けることを感じて、ほっとしました。○○小学校の6年生の皆さんが見に来て下さいました。

 

6月17 山科の小学校にて、今年の「子どもの劇場」上演作品「長靴をはいた猫」の初日を開けました。永い期間稽古を重ねたので初日にしては大変よく流れていて、子供たちにも好評だった様子です。今後一年間各地で公演させて頂きます。

19から23まで、これまた久しぶりに上演が決まった「STAND UP」の稽古。上演させて頂く神戸の学園の舞台が大変大きいので、装置も大きくして、これまで上演して気になっていた部分を改定し、より感動的になるよう稽古をしました。おおむね良くなったのではないかと、皆の努力に感謝しました。

 

6月24日 朝出発して芦屋へ。山の上にある学園で、芦屋の高級住宅に囲まれた立派な学校でした。舞台も大きく、体育館に一杯の椅子が並べられていて、中学生・高校生・保護者の方で千人ほどのお客様で、後ろの方まで聞こえるか心配しましたが、何とか無事に公演を終わらせて頂きました。一人の少年が交通事故で半身不随となりますが、周囲の協力で見事に立ち直るという事実に即した話を劇化したもので、終わってお一人の先生が「今の時期にあった大変良い作品で感動いたしました。私のいとこが同じように障がい者になり、劇の主人公と同じ道をたどって、やっと自立するまでに至りました。こんな問題はどこにでも身近に起こるんですね。良い劇でした。」と仰って下さいました。同じ年頃の生徒さんの心にどのように響いたか、ご感想が待ち遠しいことです。

 

6月26 朝7時に出発。宇野港まで走り11時の船で香川県の直島にわたり、○○小学校の体育館で○○中学校の生徒さんに「三人宿」を観て頂きました。少ない生徒さんですが、毎年芸術鑑賞という事で開催して下さる公演なのです。校長先生はこれまで高松の中学校の先生をしておられたそうですが、この学校へ来て、このような行事が長年にわたって続けられていることに驚くと共に、「素晴らしいことだと感じた。テレビや映画とは違った生の演劇に接することが出来るなんて、大変贅沢なことであり、子供たちの心に何時までもこの感動が残っている事でしょう、」と話してくださいました。この企画も最初は多田野弘様が県に働きかけて下さっての事で、もう20年の余になると思います。何時までもご期待に副う努力をしたいと思っています。

 

6月27 京都公演。府立文化芸術会館に於いて「三人宿」を昼夜2回公演。1949年から始めて下さった公演で、今年は65回目の京都での連続公演となります。その間様々なことがありましたが、皆々様のたゆまない御祷援のお蔭によりここまで続けさせて頂いていることに心より御礼を申し上げます。今年は作品の知名度もなく、お客様の出足を心配いたしましたが、予想以上の御来客を得て、無事に公演を終わらせて頂く事が出来ました。作品の成果については様々でしたが、多くの方の励ましを頂戴して有り難いことでした。又ご感想をお聞かせください。

 

公演回数は少なかった6月でしたが、内容の濃い、多忙な月でした。