ごらんよ空の鳥を

2幕

 対象

中学生〜高校生

上演時間

 90分 (*)

休憩

有り

 出演人数

 12人

         *一般公演では本来2時間15分の上演時間ですが、

            鑑賞行事用に時間を短縮して上演させて頂いております。

           ご希望があればフルバージョンでの上演もさせていただきます。

 

あらすじ

 1182年、イタリアのアッシジの裕福な家に生まれたフランチェスコは、両親の愛を一杯に受けて育ち、青春時代には有り余る金を使って、仲間たちと華やかな生活に溺れていました。

 そんな彼の夢は、騎士になり、武勲を立てて爵位を手に入れる事。

 そこで隣国との戦いに志願して戦地に赴きますが、戦場で捕虜となり、牢獄に繋がれてしまいます。

 次々に仲間が処刑されるのを目の当たりにするうち、殺し殺される戦いの虚しさを知り、自らの夢の無意味さに気が付きます。

 父が身代金を払ってフランチェスコは釈放されますが、心が癒される事はなく、「人間は何のために生きているのか」「何を為すべきなのか」。悶々とするフランチェスコを、周囲の人たちは気が狂ったと囁き、かつての友達からも見捨てられてしまいました。

 ある日、町外れの壊れかけた聖堂の前で一人祈っていた彼の耳に、「私の家を建て直しなさい」という声が聞こえてきたのです。

 この声を聴いたフランチェスコは、それまでの名誉や財産に縛られていた自分にきっぱりと別れを告げ、文字通り素っ裸になって人生をやり直す事にしたのですが・・・。

 

〜  上演にあたって 〜

 このお話は約800年前の、実際にあった史実に基づいて劇化されています。

 自ら全ての物を捨て、裸一貫となり、他の者に尽くされたフランチェスコ。現代とはかけ離れていると思われるかもしれません。

 しかし、この生き方こそが、今の時代にとって必要な事なのではないでしょうか?

 2011年3月11日、東北沖を中心とした大震災が起こり、被災された方はもちろん、今も尚、日本中の人々に大きな衝撃をあたえ続けています。

 道に迷った時、また「自分には一体何が出来るのか」と思われた時、きっとフランチェスコの生き方から、その答えを導き出せると思います。

 

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生徒様より(感想文)

 今日の観劇を観て、本来の人間のあり方や、人間の醜い考え方などを感じ、考えさせられました。

 人間という生き物は、物を持つと、それを守るために争ってしまうというのは本当にその通りだと思いました。だから自分の欲望を抑えて生きる必要があるのだと思います。

 自分の物ではなく、神の預かりものだという考えを持ちたいです。

 自分や、他人の欲望に惑わされずに生きられるようになりたくなるような劇で、とても感動しました。

(中学生) 

 さて、この度観劇した「ごらんよ空の鳥を」という話に出てくるフランチェスコのセリフである、「この世の財産は自分たちの物ではない、自然の物である。何も持っていなくても、神様が用意してくれているのだ。」は、今の僕にとって印象深く心を打たれたセリフである。確かに、人間以外の動物は自分の財産を持っているはずがない。皆、自然からの恵みに頼って生活している。人間もかつてはそうであった。(中略)

 人間というのは、望み通りになってしまうと、その有難さを忘れがちだ。それは仕方がないことである。しかし忘れてはならない事は、自然という中に人間があるという事だ。そして何も持たず、自然に頼る生活を経験してみる事が、現代人にとっての自然への敬意になるだろう。その事をフランチェスコのセリフから学んだ。

 今年起こった東日本大震災は、現在忘れがちであるその考えを思い出させるための、フランチェスコからのメッセージだったのかもしれない。

(高校生) 

 

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